Pendle(PENDLE)は、将来の利回りを売買できるDeFiプロトコルです。Pendleの将来性を考えるうえでは、普通の暗号資産のように値上がりだけを狙うのではなく、元本と利回りを分けて扱える点が重要です。この記事では、PT/YTの仕組み、sPENDLEの価値捕捉、Borosの拡張、2026年3月29日時点の市場データ、買い方と注意点までを一気に整理します。
Pendleは、利回りをPTとYTに分けて売買できる点が本質です。2026年3月29日時点では、TVLは約20.95億ドル、時価総額は約1.95億ドルで、利用規模に対してトークン評価はまだ軽めです。短期の値動きだけで判断するより、PT/YT、sPENDLE、Borosの3点を理解してから少額で触るほうが、実務的には納得感があります。
リラPendleって、DeFiなのに利回りを売買できるって本当なの?
サトシ教授本当だよ。元本をPT、利回りをYTに分けて扱えるから、固定利回りを取りたい人と、利回りの上振れを狙いたい人の両方に使えるんだ。
Pendle公式DocsでPT/YT、sPENDLE、Boros、対応チェーンを確認しました。
CoinGeckoで2026年3月29日時点の価格、時価総額、TVL、供給量を照合しました。
週次発行、ベスティング、買い戻しの仕組みを公式資料で突き合わせました。
金融庁の無登録業者一覧と取引所の公開ページを確認し、海外取引所の注意点を整理しました。
Pendle(PENDLE)とは?
Pendleは、利回りを金融商品として扱えるようにしたDeFiプロトコルです。預けた資産から生まれる利回りを分けて、固定化したり、将来の利回り変動に賭けたりできます。単に「利回りが付く」だけではなく、その利回り自体を市場で売買できる点が独特です。
Pendleの基本情報を押さえる
| プロジェクト名 | Pendle Finance |
|---|---|
| ティッカー | PENDLE |
| 主な役割 | 利回りのトークン化と売買 |
| 中核機能 | PT / YT / sPENDLE / Boros |
| 対応チェーン | Ethereum / Arbitrum / Base / BNB Chain / Optimism / Sonic / Mantle / Berachain / HyperEVM など |
| 現在価格 | 約1.18ドル(2026年3月29日時点) |
| 時価総額 | 約1.95億ドル |
| TVL | 約20.95億ドル |
| 過去最高値 | 7.50ドル(2024年4月11日) |
| 最大供給量 | ∞ |
Pendleの中心は、利回りを分解して別々に扱えることです。利回りを生む資産をそのまま持つのではなく、利回りだけを切り出して売買できるので、固定利回りを取りたい人にも、利回りの上振れを狙いたい人にも向いています。
2026年3月29日時点の市場感
2026年3月29日時点のCoinGeckoでは、PENDLE価格は約1.18ドル、24時間取引高は約1,817万ドル、流通供給量は約1.70億枚でした。時価総額は約1.95億ドルで、TVL約20.95億ドルに比べるとまだ小さめです。編集部の見方では、利用規模に対してトークン評価がまだ追いついていない局面といえます。
リラTVLが20億ドル超えなのに、時価総額はその1割くらいなんだ。
サトシ教授そうだね。だからこそ、利用が広がるか、収益が続くかを分けて見る必要があるんだ。
仕組みとトークン設計
Pendleの面白さは、単に「DeFiで利回りが出る」だけではありません。元本と利回りを分け、さらにトークン側でも収益が回るように設計されている点にあります。
PTとYTの違いを理解する
| 対象 | 意味 | 向いている見方 |
|---|---|---|
| PT | Principal Token。元本の権利 | 固定利回りを取りたい人向け |
| YT | Yield Token。利回りの権利 | 利回りの上昇に賭けたい人向け |
| 現物保有 | 資産本体をそのまま持つ | 価格上昇を素直に狙いたい人向け |
PTは、満期に元本を受け取る権利に近いです。YTは、満期までの利回りを受け取る権利に近いです。伝統金融でいうと、元本とクーポンを分ける bond stripping によく似ています。
PTとYTを組み合わせると、元の利回り資産の見方に戻ります。つまりPendleは、利回りを壊して売るのではなく、必要に応じて分解し直して使える市場を作っていると考えるとわかりやすいです。
リラPTは固定利回り、YTは利回りの変化に賭ける感じなんだね。
サトシ教授そうだよ。現物の値上がりだけではなく、利回りそのものを切り出せるから、DeFiの使い方が一段広がるんだ。
SYとAMMでどう売買しやすくしているのか
Pendleは、利回り資産をSYという共通ラッパーで標準化します。そのうえでPTとYTを作り、AMMで売買しやすくします。公式Appでは、Mint、Swap、Limit Order、Cross-Chain PTまで扱えるため、単なる保管アプリではなく、利回りを扱う取引環境として設計されています。
- SYは、利回り資産を共通化するためのラッパーです。
- PT/YTは、満期に向けて価格が設計されるため、利回りの見通しを扱いやすいです。
- Limit Orderがあるので、想定した利回り水準で待ち構える使い方ができます。
- Cross-Chain PTにより、チェーンをまたいで利回り資産を扱いやすくなっています。
PendleのPTはゼロクーポン債のような見え方、YTはクーポン部分の切り出しのような見え方です。利回りが数字として見えるので、DeFiに慣れていない人でも「何を買っているのか」を整理しやすくなります。
sPENDLEと供給設計を確認する
Pendleの価値捕捉は、sPENDLEが中心です。PENDLEを1:1でステークするとsPENDLEになり、14日で解質押しできます。即時解除もできますが、その場合は5%の手数料がかかります。公式Docsでは、活発に参加しているsPENDLE保有者に報酬が分配され、Pendle V2の手数料の80%が買い戻しに使われる仕組みが示されています。
| ステーキング比率 | PENDLE → sPENDLE は 1:1 |
|---|---|
| 解質押し | 14日待機、または即時解除で5%手数料 |
| 報酬分配 | アクティブなsPENDLE保有者に配分 |
| 買い戻し | Pendle V2の手数料の80%を活用 |
| ベスティング | 2024年9月時点でチーム/投資家トークンは完全ベスティング済み |
| 発行ペース | 週次発行216,076 PENDLE、2026年4月まで毎週1.1%減少 |
| その後の設計 | 2026年4月以降は年率2%の終端インフレへ移行予定 |
公式Docsでは、旧vePENDLEは移行対象で、現在はsPENDLEが収益とガバナンスの中心です。供給増はゼロではありませんが、チーム・投資家分がすでに完全ベスティング済みなので、供給面の読み方は以前よりシンプルです。
リラただ持つだけじゃなくて、sPENDLEにすると収益の回り方が変わるんだね。
サトシ教授そうだよ。Pendleは「使われるほど価値が戻りやすい」設計だから、単なるガバナンストークンとは少し違うんだ。
使い道とエコシステム
Pendleは、利回りを持つ資産が増えるほど使い道が広がります。LSTやLRT、ステーブルコイン、RWAのように、すでに利回りがある資産をどう扱うかが重要です。
Pendleで使われる主な戦略
- 固定利回りを取りたいときに、PTで利回りを固定しやすい
- 利回り上昇に賭けたいときに、YTでエクスポージャーを取れる
- 流動性供給をしながら、swap fee とインセンティブを狙える
- 利回り資産の値動きを分けてヘッジしやすい
Pendleは、利回りそのものを生み出すプロトコルではなく、既存の利回りを分解して売買しやすくする市場です。だから、LSTやLRT、sUSDeのような利回り資産が増えるほど、Pendleの使いどころも増えやすくなります。
周辺プロトコルとの役割比較
| プロトコル | 主な役割 | Pendleとの関係 |
|---|---|---|
| Lido | ETHのステーキングとLST発行 | 利回り元を作る側です |
| Aave | レンディング市場 | 利回りの源泉になりやすいです |
| Ethena | 合成ドルと利回り資産 | 利回り商品の供給元として相性が良いです |
| Pendle | 利回りのトークン化と売買 | 利回りを市場化する側です |
- Pendleは、他のDeFiプロトコルの上に乗る「利回り市場のレイヤー」と見たほうが理解しやすいです。
- LST/LRTやステーブルコイン系の利回りが増えると、PT/YTの市場も厚くなりやすいです。
- RWAのような実世界資産の文脈でも、固定利回りを扱う需要と相性があります。
リラなるほど。Pendleは自分で利回りを作るんじゃなくて、利回りの売買場所なんだね。
サトシ教授その通りだよ。だから、周りのプロトコルが伸びるほどPendleも使われやすくなる。ここが将来性を見るときの核心だね。
どんな人に相性がいいのか
Pendleは、単に値上がり益を狙う銘柄というより、DeFiの利回り設計を学びたい人向けです。プロトコルの成長が価値にどう反映されるかを見たい人には、かなり相性が良いテーマです。
- 仕組みが複雑で、PT/YTの理解がないと見えにくい
- 利回りの元資産が弱いと、YTの魅力も下がりやすい
- スマートコントラクトやブリッジのリスクがある
- 海外取引所を使う前提になる場面が多い
将来性と価格見通し
Pendleの将来性は、利回り市場の拡大、Borosの浸透、収益の買い戻し設計、そして対応チェーンの広さに左右されます。単純な「上がるか下がるか」より、どの市場を取り込めるかで見たほうが実態に近いです。
Borosが次の成長ドライバーです
PendleのBorosは、Funding Futuresとして展開されており、現状のファンディングレートから将来のレートまでを扱う発想です。公式Docsでは、短期の変動金利に対して固定側・変動側の両方を扱えることが示されており、Pendleが「利回りトークン化」から「金利市場」へ拡張していることがわかります。
- Funding rate を固定化したり、変動を取りにいったりできます。
- off-chain のレートまで扱う構想があり、対象市場の幅が広いです。
- 利回り市場の拡張先として、V2の次の成長軸になりやすいです。
- 固定側と変動側のどちらを取るかで戦略を分けられます。
- 現物の利回り市場よりも、レートそのものに近い市場として扱えます。
- V2の延長ではなく、Pendleの横展開を担う成長軸として見やすいです。
Pendleが既存の利回り資産を扱うプロトコルだとすると、Borosはレートそのものを扱う拡張です。市場が増えるほど、手数料機会と価値捕捉の厚みは出やすくなります。
リラ利回りの売買から、今度は金利まで広がるんだ。
サトシ教授そうだよ。市場が広がるほど、Pendleは単発のトレンド銘柄ではなく、インフラ寄りの見方がしやすくなるんだ。
収益と価値捕捉の見え方
CoinGeckoのFinancial Dataでは、2026年3月29日時点の直近24時間で、Pendleは約6,710.89ドルのfeesと約6,677.39ドルのproject revenueを記録しています。取引高だけではなく、プロトコル収益が実際に出ている点は重要です。sPENDLEの買い戻し設計があるため、収益がトークン保有者に戻りやすい構造になっています。
編集部の見方では、PendleはTVLに対して時価総額がまだ軽めです。収益が続き、BorosやCross-Chain PTの利用が広がれば、プロトコル価値の再評価余地はあります。
2026年から2030年の価格シナリオ
| 年 | 弱気シナリオ | 基本シナリオ | 強気シナリオ |
|---|---|---|---|
| 2026年末 | $0.80〜$1.40 | $1.60〜$2.80 | $3.50〜$5.50 |
| 2027年末 | $1.00〜$1.80 | $2.50〜$4.50 | $5.50〜$8.50 |
| 2028年末 | $1.30〜$2.50 | $3.50〜$6.50 | $7.50〜$12.00 |
| 2029年末 | $1.80〜$3.50 | $5.00〜$8.50 | $10.00〜$18.00 |
| 2030年末 | $2.00〜$4.00 | $6.00〜$10.00 | $12.00〜$22.00 |
上の数字は、2026年3月29日時点の公開データと、TVL拡大・収益・買い戻し・供給設計を踏まえた編集部の見立てです。PendleはDeFi銘柄なので値動きが大きく、シナリオどおりに進む保証はありません。短期で一括投資するより、少額分散のほうが現実的です。
リラ価格の幅がかなり広いんだね。やっぱりシナリオで見るのが大事か。
サトシ教授そうだよ。Pendleは、価格だけを見ると読み違えやすい。TVL、収益、供給、利用チェーンを一緒に見ると、見通しの精度が上がるんだ。
リスクと買い方
Pendleは面白い一方で、初心者がいきなり全力で入る銘柄ではありません。仕組みが複雑で、海外取引所を使う場面も多いので、最初は少額で流れを確認するのが安全です。
買う前に確認したいリスク
- PT/YTの理解が浅いと、何を買っているのか見失いやすい
- YTは利回り低下の影響を受けやすい
- スマートコントラクト、ブリッジ、外部プロトコルの連鎖リスクがある
- 供給設計は2026年4月以降も終端インフレが残る
- 海外取引所は日本の金融庁に登録された事業者ではない
金融庁の無登録業者一覧には、Bitget Limited と MEXC Global が掲載されています(掲載時期は2023年3月)。海外取引所は日本の暗号資産交換業者ではないため、国内登録業者と同じ保護は受けられません。利用するなら、2段階認証、出金テスト、少額運用を前提にしてください。
リラ海外取引所って、やっぱり注意することが多いんだね。
サトシ教授そうだよ。便利さはあるけれど、国内業者と同じ感覚で使うのは危ない。まずはルールを理解して、資金を小さく始めるのが基本だね。
PENDLEの買い方を4ステップで確認する
PENDLEは、海外取引所の現物市場で買うのが基本です。編集部の確認では、MEXCのPENDLE/USDT市場が使いやすく、まずはそこから流れを掴むのがわかりやすいです。
メールアドレスで登録し、2段階認証を設定します。
XRPなど、送金しやすい通貨を少額で準備します。
現物取引画面でPENDLEを検索し、PENDLE/USDTを選びます。
最初は1回で買い切らず、少額で約定感を確認します。
利回り戦略まで触るなら、PT/YTやsPENDLEも見ておくと理解が深まります。
最初はPENDLE現物を少額で買うだけでも十分です。DeFiの使い込みまで進めたい人だけ、公式AppでPT/YTやsPENDLEを確認すれば大丈夫です。
- DeFiの利回り設計を理解したい人
- LST/LRTやsUSDeのような利回り資産を追っている人
- 少額で新しい市場を試したい人
- プロトコル成長が価値にどう反映されるかを見たい人
- 短期間で確実に儲けたい人
- 仕組みを読まずにすぐ買いたい人
- 価格変動をほとんど許容できない人
- 生活費をそのまま投じようとしている人
リラまずは現物で触って、慣れたらPTやsPENDLEを見る順番でよさそうだね。
サトシ教授その順番が自然だよ。Pendleは仕組みを理解するほど面白くなるから、少額で学びながら進めるのがいちばん実用的なんだ。
Pendle(PENDLE)のよくある質問
- PTとYTを理解すると、利回りの見え方が変わる
- sPENDLEが価値捕捉の中心になっている
- Borosで金利市場まで広がっている
- 海外取引所は金融庁未登録なので注意が必要
- 最初はPENDLE現物を少額で触るのが無難
